久しぶりの更新となります。
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今、仕事でマンション業界についてみているのですが、そのなかでふとおもいついたことがありました。
それは、マンションのデベロッパーのジャンルがある程度はっきりしているという点です。
で、おおまかにジャンル分けすると、
・大手総合不動産業者(住友不動産、三菱地所など)
・バブル期以前から活動している専業デベロッパー
・バブル崩壊後ぐらいから活動している専業デベロッパー
になると考えられます。
興味深いのは、それぞれの状況が大きく異なる傾向をみせていることです。
・大手総合不動産業者
バブルの痛手を負ったものの、オフィスビルからの家賃収入といった安定的な収入・長年培われてきた信用などを背景に、経営基盤がもともと強固なため、なんとか90年代~2000年代初頭を乗り切る。
・バブル期以前の専業
バブル期に急拡大するも、そのツケがバブル崩壊後に地価・マンション価格の下落(=収入の落ち込み、赤字の招来)、借入金・支払い金利の増大といった形で表面化。その結果経営危機や破たんに追い込まれる事態に。
・バブル期以降の専業
地価下落を逆にチャンスにし、需要の落ちこ(比較的)低廉な物件の供給に成功。政府の住宅取得支援策を追い風に成長。体力で同業の先行他社に劣ることから、特定分野(外断熱・投資マンション・ワンルームマンションなど)に特化して差別化を図る、経営資源を集中させてドミナント戦略に走る、といった特徴があります。
知名度・信用度が低い、体力が劣るといった弱点があるため、ヒューザーのような事件が起きると経営危機や破たんに追い込まれることもしばしば。
また、会社の経営については、創業者(=経営者)の力量に頼る部分が多いことも特色。コンプライアンス(それ以前の場合もありますが)順守体制・内部管理体制が不十分な会社が多いことから、何らかの事件が生じた際の混乱が長引くことも(菱和ライフクリエイトとかダイナシティとか)。この点は、どの新興企業でもある話ではありますが・・・。
実はこの業界、バブル経済崩壊以降の方が成長しているようで(特に新興企業)、今後も注目できるセクターかと。
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極西リサーチ
2012年8月に立ち上げた書き物系サークル「極東基礎研究所」を前身とする、業界動向などを調査・分析している個人事務所です。 なお、本業のメーカー系シンクタンクでの仕事が多忙なため、現在更新が停滞しています。
『Kabucome』という株のクチコミ情報共有サイトの運営者です。
この度、kabucomeで株の情報共有を目的として、「ブログ広場」を開設いたしました。
以前にもメールまたはコメントをさせていただいたかもしれません。
その中で、ブログ登録に関してお願いをさせていただきましたが、
リンク先のページに一部不具合がありましたので改めてご覧いただければと思います。
http://kabucome.jp/ping/top.php
からブログを登録して頂けませんでしょうか。
やはり拝見させて頂いていますブログ情報は『kabucome』ユーザーに対しても有益な情報です。ブログのリンク設定をして頂ければ『kabucome』ユーザーも定期的にこちらのブログへ情報共有を希望して訪れ、アクセス数アップのお手伝いができるかと思います。
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