【ライブドア】とりあえず、仮処分

新株予約権の発行差し止めについて、仮処分が出ました。
ホリえもん氏の会見についてはこちらに要旨が載っています。
また声明文が例の書き起こしに掲載されていたので、あわせてご紹介。
TBをいただいた星をみるひとでも、今回の件についてニュースが集められています。
さて、この後はどれぐらいニッポン放送株の持分を増やすか、にライブドアの今後がかかっているといえるわけですが、またもニッポン放送は奇策に出ています。
今度は「書換拒否」という戦術を取るようで、要するに株式の名義をライブドアに変更させない=議決権の制限をかける、とういことです。
しかし、今回の仮処分が「ライブドアの株式取得に違法性はない」との見解が裁判所から出されているため、通らない見通しとか。→時事:名義書き換え拒否は困難=ニッポン放送の対抗策狭まる
放送法との兼ね合い(外国人の持分が20%超になると免許取り消し)があるため、外国人の名義書換を制限することはできますが、こちらについては事前に告知してあります。
今回の場合、「気に食わない」(要約)ということで書換を拒否しようとしていますが、法的な根拠が乏しい(取締役会による譲渡制限がない)ため、もともとこの戦術には無理があります。


さて、フジテレビは拒否権が発動できる3分の1以上の株式を取得していますが、「第3者割当」による新株発行(新株予約権発行)以外にも、実は3分の1を崩せる方法があります(成功率は第3者割当より低いですが)
それは、株主全員に「譲渡可能な新株予約権」を付与し、かつライブドアが新株予約権の買取を行う、ということです。
株主全員に付与する場合、「有利発行」にあたりませんので取締役会で発行を決議できます。
新株予約権は、通常譲渡がかなり難しい(取締役会の承認が必要、など)のですが、昨年インボイスが発行した新株予約権は譲渡可能でした。また、証券会社による買取も実際に行われ、1新株予約権あたり500円が支払われています。
参考:
当社の株主に付与する新株予約権の買取および売出しの実施に関するお知らせ

それで新株予約権を買い取るのは・・・もうお分かりですね(w
まぁ、そんなにうまくいくかわかりませんが、新株予約権の買取については株式に比べて制限がゆるいものと思われます(そもそも税務上は「非上場証券」扱いされています)。
まぁ、どこまでうまく株式を取得できるか怪しいところですが(汗


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【ライブドア】とりあえず、仮処分” への7件のフィードバック

  1. ライブドアの仮処分申請が認められ新株予約権発行差し止めに

    総合株数を増やしライブドアの比率を下げる作戦に対し
    ライブドアが「支配権維持のために株を増やすのは不公正だ」と
    新株予約権の発行差し止めを求めた仮処分申請で
    東京地裁は11日同予約権の発行を禁じる仮処分命…

  2. ニッポン放送 新株予約権発行差止め仮処分決定

    ライブドアがニッポン放送によるフジテレビへの新株予約権発行の差し止めを求めた仮処…

  3. トラバありがとうございました。
    今回の司法判断は確かに大きな転換点だと思います。「会社は誰のものか」「取締役とは?」「株主とは?」という資本主義の原理原則を、改めて考えるいいキッカケだと思います。今後も注意深く見守っていきましょう。

  4. >カンマン取締役様
    そうですね、コーポレートガバナンスから上場する意義まで、資本主義の原理原則が一連の流れで問われている気がします。
    >o-miya 様
    声変わりが終わっていればいいんですけどね・・・。
    それにしても、声優さんがそれぞれの役のキャラクターと似ているような気が・・・(w

  5. 先日の評議会議事要旨
    テーマ「ライブドアは次何買うんだろうね?」
    1.ソニー銀行?
    2.徳間とか?
    3.ポプラ、ヤマザキあたりの中堅コンビニ?
    オチはない。

  6. 次回の評議会に参加希望します>o-miya様
    徳間買収、あたりが実現性高そうですね。
    コンテンツの拡充という点では早道ですし、徳間が買い手を捜しているのも事実ですから。

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