【雑感】ホリえもん氏について

私自身はライブドア(もちろんホリえもん氏とも)とはこれといった利害関係はないことを、事前にお断りしておきます(父者の投資顧問としての責任がちょっとありますが)
さて、ホリえもん氏はどうも「本田宗一郎」に近い経営者ではないか、と思う今日この頃です。
なんでそう思ったのかと言うと、「ある分野」では凄い能力がある反面、DQN極まりない面(よく言えば常識に囚われない)がある、という共通点があるためです。
例えば、ホンダが最初にF1に挑戦した時、当時の二輪事業が稼ぎだした利益をほとんど突っ込んでいたそうです(プロジェクトXでやってましたね)。
これは、ホンダが四輪事業に参入するために、世界に通用する技術力を見せつけて、小うるさい通産省を黙らせるには、思い切った賭に本田氏が決断したから、できたのではないでしょうか。
ライブドアのニッポン放送株買い集めにしても、総合メディア企業に脱皮するため、一世一代の大博打をホリえもん氏が決断したからこそ、無茶な手を連発したのではないか、とおもいます。
ただ、本田宗一郎氏には、賭を支えた藤沢武夫氏がいたのに対し、ホリえもん氏にはその手の「泥を被るブレイン」が見受けられない気がします。
(2/22追加)
ひとつ忘れていたので追加。
30にもなっていない若造がいうのもなんですが、ホリえもんを叱れる大人(ようするにブレイン)が見えないな、と思う今日この頃です。藤沢武夫氏が、本田宗一郎に対してその種のポジションを占めていたことを考えると、ですが。
あと(ブレインがいてこそ、ですが)、この世界に生きて何を成し遂げるか、という気概を見せてほしいなぁ、とおもいます。「金儲けする」だけでは、観客としてはつまらないですからね(w
参考サイト:
finalventさんの極東ブログで、ホリえもんについての論評が出ていました。今回の行動について、「アマチュア」な感じがした、という論評は、この件のホリえもんに対するモヤモヤの答えを見出した気がします。(2/23追加)
juggingさんの日記のような空間経由で、Lokiさんの廃人ダイアリ~輝ける明日への軌跡~にあったライブドアVSフジテレビ 堀江社長 日本テレビに出演!?そしてブチきれ 続報!2をご紹介いただきました。ホリえもんの考え方がよくわかります。(というか、メディア側の一方的な決め付けが鼻につきます)
R30さんのエントリに、木走日記:ホリエモンの元部下の話が紹介されていました。特に、「彼の行動の原動力、キーワードは『オプティマイズド・最適化』だと思う。」のくだりは、私が言う「何か」に合致する部分があるかと。その上で、「『Kさん。知ってますか?僕はね、死なないんですよ』」は、ホリえもんの(語弊がありますが)異常さを現しているものかと。結構面白いですよ♪
藤沢武夫氏については、こちらのサイトが参考になります。「一衣帯水」を絵に描いた」コンビだったようです>本田宗一郎氏と藤沢武夫氏。
ライオンズ伝:藤沢武夫
Japan On the Globe(283):人物探訪: 本田宗一郎と藤沢武夫の「夢追い人生」
(3/26追加)
R30さんが【ヲチ総括】経営は1人ではできないのエントリを書かれています。ホリえもんの「何か」がこのエントリでわかった気がします。
参考文献:
こちらに2氏の仕事哲学、というか仕事論を記した本を上げておきました。
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【雑感】ホリえもん氏について” への5件のフィードバック

  1. 【目指せ】ライブドア対フジサンケイグループのまとめ【ポータル】

    ライブドア対フジサンケイグループのニッポン放送取り合いについてちょっとまとめてみました。
    (追加した方がいいブログ・サイトなどありましたら、コメントお願いします。自薦も可です(w)
    (だいぶいっぱいいっぱいになってきたので、ここやここでも紹介していきます)
    (なお、極力推薦があったら掲載しますが、好みに合わないものについては大雑把な紹介となります。ご了承ください)

  2. 【雑感】ホリえもんその2(というか、マスメディアについて?)【漢籍挑戦】

    ちょっと前、雪斎さんのところで、「漢籍うんぬん」とコメントしました。
    で、コメントした手前、何かに手をつけようということで、岩波からでている司馬遷の史記列伝 1を買ってきました。この本、史記の中から「列伝」とよばれる人物伝を取り出している本で、登場人物の著作から文章を引っ張っているなど、ちょっとお得な本です。

  3. ライブドア VS フジテレビ

    私は、ライブドア株もフジテレビ株もニッポン放送株も保有していないので、彼らの経営戦略に口を挟む権利はありません。が、それを取り巻く状況について私の見解をここでひとつ。
    ライブドア社のニッポン放送に対する買収工作の手法については、将来的に議論の余地はある

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