2010年1月分の東京商工リサーチ「統計月報」が届いたので、気になった点をいくつか。
・倒産状況
ざっとみたところ、全体の傾向としては
1.JALグループ倒産の影響が大きすぎる(金額、被害にあった従業員数)
2.倒産件数が1100件を割り込み、倒産する企業数の減少が続く
→とりあえず、去年の今頃よりはましになっているorつぶれそうな所がひととおりつぶれた?
結論:JALの影響を除けば、企業環境はだいぶましになっているといえる。
・JAL
やっぱりJALの影響が大きいですね(グループ全体で2兆円超え)。
金額が雪だるま式に増えやすい金融or不動産関係(含む流通)以外で金額が膨らむのは、珍しいですね。
ちなみに、商工リサーチがまとめた「戦後の大型倒産」をみると、負債総額上位100社のうち、運輸関係はJALグループ2社(日本航空、日本航空インターナショナル)、三光汽船の3社のみです(2010年2月現在)
・そのほか気になった点。
中小企業がらみの経営環境は微妙(中小企業等金融支援法etc.)
倒産業種の変化(デフレの影響が出やすい小売・サービス業の倒産が増加傾向)
・上場企業の倒産
JAL1社でした。2009年11月のロプロ以来2カ月ぶりです。
ナビゲーションへスキップ コンテンツへスキップ
極西リサーチ
2012年8月に立ち上げた書き物系サークル「極東基礎研究所」を前身とする、業界動向などを調査・分析している個人事務所です。 なお、本業のメーカー系シンクタンクでの仕事が多忙なため、現在更新が停滞しています。