【注目銘柄】バンダイナムコホールディングス(7832)

10/21に上場来安値を更新した後、戻す展開となっています。

上場時の初値が1,962円と、当日(9/29)の基準価格を180円上回ったものの、その後は一本調子で下げていましたが、基準値から200円以上下げたことで見直し買いが入ったものと思われます。
ドイツ証券のレーティングによれば、Holdで目標株価が1,680円(予想EPS×同業平均のPERで算出)とのこと。
ただ、バンダイ・ナムコの特性を考えると、隠れた利益が潜んでいる気がします。
まず、バンダイ(グループ)の強みはガンダムに代表される「コンテンツ・キャラクター」にあると思われます。その一方で、弱みはゲーム制作力の弱さでしょうか。コンテンツである程度売りさばいてしまえる以上、多少適当に作っても…ってわけでもないでしょうが、単独で製作した作品の評価はあまり芳しくありません。子会社のバンプレストが製作する分には、悪い噂は聞かないのですが…。
ナムコの強みといえば、ゲーム制作力の強さと、アミューズメント施設の運営力(=日銭が入るセクター)といったところでしょう。弱さといえば、コンテンツ・キャラクターの運用が(独自のものがある割りに)あまりうまくない、というか印象が薄いことがあげられます。傘下に日活がありますが、シナジーがあったとは思えません。
現在、ゲーム事業の再構築や、上場子会社のバンダイロジパル(物流会社)の完全子会社化など、シナジーを追求した経営策が打ち出されています。
というわけで、予想で出ているEPSの20倍をPERと仮定した場合は1,887円、成長性を加味した場合はPERで30倍程度、2,830円を目標価格としてみました。


なお、筆者はバンダイナムコホールディングスのポジションを保有していることをここに明記します。

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