【市場】東証のシステムが落ちました(11/1)のまとめ

(すでに復旧したので、タイトルおよび文面を差し替えます)
・第1報
東証、および東証のシステムを利用している福証、札証の取引ができない模様です。
本日の売買立会について
本日から11月になったため、ただでさえ取引が盛んな状況に加えて、月末に取引を控えていた機関投資家の注文が入って落ちたのでしょうか。
続報は東証のホームページにて。


●影響範囲
・東証およびシステムを共用している福証・札証の取引が午後1:30まで行われず
・難民が多数発生し、大証やJASDAQになだれ込む
・JASDAQでは約定の帰りが遅れた模様(ソースは証券会社のアナウンス)
大証では取引量が増大、それに伴い時価情報の配信が遅延
(結構いっぱいいっぱいのはずなので、システム自体が落ちなかったのが奇跡)

(Sankei Web)大証で一部銘柄に注文殺到 出来高膨らみ大商い
.
 東京証券取引所がシステム障害で取引を停止した影響に伴い、大阪証券取引所で1日午前、大手銀行株など一部銘柄で売買注文が殺到した。
 大証と東証に共通上場している銘柄で、東証で取引ができない投資家らの注文が集中したためで、大証は「システムに余裕があるわけではない」(広報・IRグループ)と警戒感を強めている。
 午前の出来高概算は第1、2部市場を合わせ3396万株で、前日と比べ約2倍に膨らみ大商いとなった。午前の取引では、りそなホールディングス、三井住友フィナンシャルグループなど大手銀行株を中心に、大証で普段あまり取引のない銘柄の売買が目立った。
 大証によると、取引開始から間もない午前9時10分ごろから約25分間にわたり、大証1部、2部市場で配信遅れが起きた。大証経営企画本部は「東証と共通して上場している銘柄の注文が急増したのが原因ではないか」と話した。
 大証の1部、2部市場でも9月以降、売買注文が集中した銘柄の株価情報配信が遅れる障害が多発しており、この日は一時中断していた新興企業向け市場「ヘラクレス」の新規上場の受け付けを再開する初日だった。(共同)
(11/01 12:31)


●原因
富士通製のプログラムをシステム増強の一環として更新したところ、落とし穴があった模様です。
概要についてはITmediaニュースが参考になります。
東証、株取引再開 システム障害が復旧
詳細な内容についてはITproに記載がありました。
【続報】東証のシステムが復旧、障害原因は10月上旬に更新したプログラム
その中で、一点気になることが。

 今回のトラブルに影響した月次バッチ処理は、毎月、ディスクのフラグメンテーションを解消し空き容量を回復するために行われているもの。この処理により月末にディスク上のデータの配置場所が変わるが、新しいプログラムは何らかの理由でこの変更を認識せず、以前の場所にデータを読みに行ったと見られる。読み込めなくなったのは、市場に参加している証券会社とその端末のコードを登録した「会員情報テーブル」である。

文中の「端末」は、証券会社内で使用しているPCやWSだけでなく、お客さんと取引所を中継しているシステムも含まれます。
で、読み込めなくなった「会員情報テーブル」ですが、いわゆる取引システムのログインIDの一覧であろうかと思います。
IDの認識ができない=ログインできないため、取引システムに注文を入れることも当然できないわけですね。
復旧時間については・・・おそらく手入力でやったこと、それに伴う確認に時間をとられたのではないかと思います。


さて、東証自身の上場に影響はでるのでしょうか。また、原因の一端を担った富士通の株価は?
参考リンク:富士通に賠償請求の可能性 プログラムに欠陥=差替-毎日新聞

【市場】東証のシステムが落ちました(11/1)のまとめ” への3件のフィードバック

  1. >o-miya氏
    お客さんが集まっているようで、何よりです。
    で、東証への注文は…どうなんでしょうね(w

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です