新聞は読まない、テレビは見ない、情報源はネットだけという、引きこもり社会人な今日この頃ですが、それでもニッポン放送の買収合戦に厭きてきました。
そんな中、リカルド・エッケナーさんの「悪魔のうたたね、天使の寝言」の「左翼でいられることの幸せ(このエントリもメディアを考える上で一読をお勧めします)に張られていたトラックバックで、神 慶興さんが、ほとんど自費で札幌のとあるコミュニティラジオ局から始めた取り組みを、より広い範囲に広めるための「ネットとメディアのコラボレーション」を知りました。なんせ、内容が凄い。
なんと、イラクのサマワに駐留する自衛隊の皆さんの声を、ラジオとブログで発信し、また留守宅の家族の声を伝える(←3/17:勘違いしていました。)、というもの。
この取り組み、北海道に駐屯する部隊がサマワに駐留することになった際、メディアではあまり取り上げられない「現場の声」と「家族の声」を発信しようとしたことが、きっかけとのこと。
また、基点となったラジオ局から、北海道および東北の多くのコミュニティラジオ局(多くは自衛隊が駐屯している地域のようです)に今回の取り組みが広がり、かつラジオ局の手の届かないところ(電波が届かない、プレイバックがしにくい)点については、ネットでフォローをされています。
経緯など詳細については、こちらをご覧ください。
・・・前フリが長くなりました。
さて、今回のエントリーはタイトルが「ニッポン放送を越えて」とあります。
なんでか、というとニュースのストーリーをメディアが一方的に流すのではなく、熱意があれば自分の流したいニュースを、より広い範囲で流すことが可能になってきた、つまり従来のマスメディアのあり方とはまったく違う情報発信が行われつつある、と思ったからです。
以前に書いた 【雑感】さて、ニッポン放送は(とりあえず)ライブドア傘下になったわけだがとは、また違った方向でメディアのあり方を問われていますね。
マスメディアが適当に流す情報より、地域に根付いた情報網をつなげてひとつの作品を作り上げる、そしてネットと結びつくことで多くの人が知りえなかったことを、広く知られるようになるのではないかと。
マスメディアの資金力・組織力は、一方的に情報を流すことができた時代は大きな力を発しました。
しかし、ネットワークの発展は「知恵」をよりやすく発信・収集できるようになり、情報の受け手がほしい情報を簡単に引っ張れるようになり、また自分の考えを発信できるようになりました。
また、つながりを持つことで集団から智が生まれています。これは、複雑系理論で「ごった煮から生命が生まれる」(超意訳)ことへとつながっているのではないか、と思う次第です。
実際に、第5次イラク復興支援群長 太田 清彦 1等陸佐のインタビューを聞いてみました。
本当に細心の注意を払って任務にあたっている、と感じるとともに自衛隊が当地のかたがたに親しまれている様子がわかります。
「あなたのもとに平和が訪れますように」 ・・・いい挨拶ですね。
自衛隊員の安全を祈りつつ、この運動を応援していきたいものです。
切り込み隊長がラジオがらみでエントリを書いていたので、トラックバックを送ってみました。
第37回「サマワからこんにちは」
出演 : 第5次イラク復興支援群長 太田 清彦 1等陸佐 *出身地:秋田県 …
トラックバックありがとうございました。
また、キャンペーンへのご賛同そしてご紹介と感謝いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
記事の中に「家族の声」と書かれておられますが、残念ながら
ご家族の声は放送しておりません。しかしながら、そのアイディア頂きます。
放送は現地の隊員もネットで聴かれているとの事ですので、
「お父さん、頑張れ」とか「早く帰ってきてね」などの言葉を
ネットを通して派遣隊員が聴けたら、さぞ励ましになることでしょう。
また、それを聞く部外者にもほのぼのとした気持ちを残してくれる事うけあいですね。
ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。
>adazakuraさん
ご来訪いただき有難うございます。
>記事の中に「家族の声」と書かれておられますが、残念ながら
ご家族の声は放送しておりません。
どこかで勘違いしていたようです(苦笑
とりあえず、該当箇所を修正しました。
でも、次の企画につながったようで、よかったです。
何はともあれ、今後ともよろしくお願いいたします。
【メディア】ラジオ2
今、NHKのAM放送で開局80年記念ということで、過去のアーカイブスを引っ張り出して放送を組んでいます。結構面白いですよ。